無題

あっという間に松竹期間が終わって、あの数週間は夢だったのか、疲れた心が見せた幻だったのか…と思うくらいには記憶の彼方にいる。

 

みんなはなんでコンサートに行ったり舞台を観劇したり、してるんだろうとふと思う。もちろん好きなアイドルが出てるからなんだろうけど、それを見て何になるんだろう。

なんて言ったらいいのかわからないけど…そう、「何が残るんだろう。」という言葉がいちばんしっくりくるのかもしれない。

 

 

もちろんその瞬間は楽しい。

それがいちばんだいじなことだっていうのもわかってる。

瞬間瞬間を楽しむ。それが生きてく上で重要なことだ。

でもその時間はあっという間に終わってしまう。そして次の現場へ思いを馳せて…

1年がこの繰り返し。その中のどれも、記憶に残らないことがほとんどで、わたしはたぶん、こういうものに自分の時間やお金を使うのがもったいないと思うようになったのかもしれない。

 

あるタレントさんが結婚を発表してツイッターは大荒れ。ファンは各々、自分の考えだったり、今までの思い出だったり、そのタレントさんのことだったりを呟いている。

ファン同士で攻撃しあうようなツイートも見かけた。その一連の流れを見て「芸能人の結婚で大人がここまで大騒ぎするの?」という気持ちになってしまった。どこか蚊帳の外のような、ここまでのめりこむことが出来なければ、自分はおたくなどと名乗ってはいけないのではないかと思った。

 

 

好きだけど、始発でグッズなんて並びたくない。好きだけど、多ステしてるおたくが「がんばってる」などと称えられる場所にいたくない。好きだけど、1日2公演なんて体力的にめちゃくちゃ不安だ。

好きだけど、もう無理かも…

 

自分は自分のやりたいようにジャニオタやってればいいと思ってはいる。他人の価値観なんか関係ないし、好きなようにやればいい。

気が乗らないときは行かなきゃいいし、そのままフェードアウトしたっていい。他の子から「その程度の気持ちだったんだね」って言われても、もうそれでいい。

 

 

もう実態のないものに対して夢見たり期待したりもやもやしたりしたくない。

 

 だから、ジャニオタやめるかもしれない。